だんだんと残暑の暑さも収まり、秋から冬までの季節を意識する時期になってきましたね。
ファッション感度の高い方は、8月に時点から21AWの購入を始めていますが
一般的にはやっと秋冬物に目が行き始める時期。
本日は、秋冬におすすめの「コート」を購入したのでご紹介します。
今回購入したのが、Phlannelsolフランネルソル『winter motor cycle coat』です。
まず、同ブランドについて紹介しますね。
【ブランド紹介】Phlannelsolフランネルソル
青山、横浜に展開するセレクトショップ「BLOOM&BLANCH」が展開する
いわゆる「セレオリ(セレクトショップオリジナル)ブランド」です。
前進として、日本らしい細やかな美意識と高い技術を活かし、
「美しい服・受け継がれる服」をテーマに〈PHLANNÈL(フランネル)を展開しています。
そのスタンダードラインとして、〈PHLANNÈL SOL(フランネルソル)〉が
展開されています。
PhlannèlおよびPhlannèlsolは、セレオリブランドとしては比較的高価な商品と言えますが、
その製品づくりにおいてのこだわりやプロダクトの魅力は、
一般的なセレオリとは一線を画す「世界観」と「哲学」を感じます。
普遍的な究極の日常着
Phlannèlは、流行や奇をてらったデザイン押しの製品ではなく、
シンプルながらも素材や背景にこだわった「玄人」好みのものづくりを展開しています。
Phlannèlのデザイナーは、ウィメンズラインを浅川氏、メンズラインを柿本氏が担当されています。
このデザイナーの柿本氏の雰囲気や考え方が30代の男としては、
あこがれるカッコよさなんですよね。。
(左)ウィメンズライン浅川氏、(右)メンズライン柿本氏
BLOOM&BRANCH公式サイト
デザイナーの柿本氏は、その製品ができるにあたった背景に心惹かれとのことで、
昔のディティールにも着目しながら、それを普遍的な日常着に落とし込むために
再構築する、というものづくりを展開されています。
フランス軍のモーターサイクルコートを原型とした
Phlannelsolフランネルソル『 motor cycle coat』はその代表作です。
ちなみに、BLOOM&BRANCHでは、定期的に製品や生産背景などをトピックして語りの記事を掲載しています。
これがなかなかおしゃれでわくわくする内容になっています。
下のロゴにリンク貼っておきますので、ぜひ見てみてください。
うんちくが好きな人は目が離せないと思います笑
調べてみると、最近各ブランドからリリースされている「スビンコットン」を使ったプロダクトについても
定番のスウェットとして定着しています。
製品作りとブランディングの仕方が上手で、
ファッション感度の高い客層を一定数つかんでいるブランドと言えるでしょう。
【代表作】Phlannelsolフランネルソル『winter motor cycle coat』
そんなPhlannèl(フランネル)及びPhlannèlsol(フランネルソル)の定番人気商品として展開され続けているのが『 motor cycle coat』。
今回私が購入したのが、20AWで初めて展開されたいわゆる「冬バージョン」のモーターサイクルコートとなります
そもそもモーターサイクルコートとは?
モーターサイクルコートはもともと、
第二次世界大戦中にフランス陸軍のバイク部隊のために生み出されたもので、
最近の「軍ものビンテージブーム」で注目されており、
ものによっては高値で取引されています。
当時、過酷な状況化でも使用されていたコートなだけに、
現存する数が昔から少なく、ミリタリー市場的にも枯渇状態にあるようです。
軍のバイク乗りのためのコートですから、
ボディは雨風から身を守ってくれる地厚なキャンバス仕立てで、
着用したまま中のジャケットのポケットにアクセスできる
「貫通式ポケット」を採用するなど、
極めて実用的かつタフな仕様になっています。
Phlannelsolフランネルソルの『 motor cycle coat』
さて、そんな軍ものバリバリのモーターサイクルコートですが、
このフランス軍のコートを原型としながらも、
アレンジを施すことで今の時代に寄り添った一着として昇華したのが、
Phlannelsolフランネルソルの『 motor cycle coat』です。
写真はこれまでの定番である高密度なシャンブレ―ギャバ素材で、女性の着用画像です。
雰囲気ありますよね。
女性がモーターサイクルコートとなると、正直無理やりメンズ服を着ている感というか、どうしてもメンズ感が残ると思うんです。
(それはそれでよし、でもあるのですが笑本田翼のメンズ服とかめちゃかわいいし)
軍ものとは思えない女性にもなじむ無骨すぎないデザイン。
ウエストを深く絞るとより女性的なニュアンスが強くなりますね。
そして、数量が少なくて全然出回っていない別注品も。
これ、めちゃくちゃかっこよくないですか!?
経糸、緯糸で色を変えて深みのある色合いを表現しており、玉虫色のように買う度が変わると色味が変わって見えます。
これはブラックなのですが、パープルの糸もいれているのでスミクロっぽい絶妙なニュアンスなんですよね。
これも正直欲しかった。。。
ただ今回は、
・真冬に着れるコート
・人と被らない
・いろんな着こなしができる
そんなコートが欲しかったのです。
第4弾冬コートの完成品「Winter motor cycle coat」
さて、そんな定番としてブラシュアップし続けて完成度もかなりのものとなった
Phlannelsolフランネルソルの『 motor cycle coat』ですが、
第4弾にして、
万を持してウール素材の冬版を製作してくれました。
これが今回紹介する
「Winter motor cycle coat」です。
原型を踏襲しつつ改良したディティール
原型は1930年代に作られていたM-35という1モデル。
90年以上前のモデルですから、ディティールがいくら格好良くても
現代の日本人が着用するには難しい部分が多数あるため、
細かいところを改良しています。
古きよきものを現代風にアレンジして、普段着にしてしまうって、ロマンがありますよね~。
原型のモーターサイクルコートからは肩まわりや襟まわりの癖を落として、
少しバルマカーンコートのような佇まい。
肩回りはラグランスリーブです。
表はウール・裏はコットンでボンディングにすることで
真冬でも風を防いで暖かく着用できる素材に。
Phlannèlではダウンコートを出さないようですが、
ダウンに匹敵する暖かさ、とデザイナー自ら明言しています。
着た感じはマッキントッシュのゴム引きのコートのような、
少しパリパリっとした生地感なので、
形もしっかりと立体的に出てとにかくAラインシルエットが綺麗なんです。
COMOLIのタイロッケンコートが、風をまとったように軽やかにふわっと形を作るのとは少し違い、
素材そのものがしっかりと形を作っているイメージです。
その分、少し重さはあるかなーという印象ですが、
着てみると意外と軽く、冬物のジャケットくらいの厚みです。
なので、秋から冬、春にかけて3シーズン使えそうです。
カラーはブラウンを選択。
光の当たり具合によって、ブラウンにもグレーにも見える不思議で絶妙な色味です
日中だとグレージュっぽく見えるのですが、、、
日が落ちてくるとグレーっぽく見えます。
ちなみに、同時期にブラックも展開されていますが、
こちらも角度によってはネイビーに見えます。
これもまたかっこいい。。。。
軍ものらしい「機能性」と「細かいギミック」で着こなしも様々
ウエストベルトの後ろはシンプルに叩きつけているだけのデザイン。
一般的なコートだとベルトループがついていて、取り外しが可能なものがほとんど。
そこをシンプルにたたきつけてしまうことで無駄をそぎ落として、機能性も確保しています。
が、もちろんベルトは外せません笑
なのでベルトはシンプルにポケットに収納します。
袖口やウエストのベルトを縛ったりすることで着方も様々です。
特に、普段は襟下に収納されている首元のチンストラップを使って、
全締めしたときのシルエットが
また全然違うかっこよさです。
見た目もさることながら、
真冬の寒さもこれならしっかりと凌げそうですね。
流行のビッグシルエットなので、中に着こむこともできますから
防寒性はかなり期待できそうです。
現代の日本において、もうコートは薄いものでいいじゃないか?
というくらい寒い時期が少ないのですが、
それでもこれには惹かれるものがありました。
ビンテージだけでなく、bluhms(ブラームス)や大手セレクトショップなどでも
展開していたりするので興味のある方は検索してみてください。
本日は以上です。
コメント