【ブランド紹介/商品レビュー】BATONER(バトナー) ニットの聖地 山形が生んだブランド

【ブランド紹介/商品レビュー】BATONER(バトナー)  ニットの聖地 山形が生んだブランド

こんにちは。

本日は、最近注目のファクトリーブランド「BATONER(バトナー)」についてご紹介します。

ブランドの背景には、ただ品質が良いというだけではない、

ものづくりの継承という思いがありました。

まずは、公式動画をご覧ください。

BATONER(バトナー)とは


BATONER(バトナー)は、

創業60余年、アパレルメーカーやメゾンブランドなどの様々な製品を手がけてきた、山形県寒河江市のニット工場「奥山メリヤス」のファクトリーブランド。

近年では「AURALEE」のニットを製造していることでも話題となり、知名度も徐々に上がってきました。

「AURALEEのニットを製造している工場のブランド」というイメージで知った方も多いのではないでしょうか。

山形の老舗ニット工場 「奥山メリアス」


奥山メリアスは、1951年に山形県寒河江市で創業されたニット専門の製造会社。

葉山、月山、大朝日岳といった名峰に囲まれ、澄みきった清流が近くを流れるこのエリアは、

戦後に200余のニット工場が軒を連ね、ニット生産において必要な工場のすべてが車で15分圏内に揃った国内でも唯一な場所。

山形がニットの聖地と言われる所以は、この圧倒的な生産背景にありました。

また、その生産背景の中で、

奥山メリアスも、「糸を紡ぎ出す紡績工場」「その糸を染める染工場」といった近隣の職人たちと

密接にやり取りをすることで高い品質を誇る製品を請け負ってきました。

奥山メリアスは、長年様々なハイブランドのOEMを手がけており、そのノウハウ・生産背景による品質、は国内最高峰とも言えるレベル。

しかし、OEMを基本とする事業体系のため、長らく表舞台に現れることはほとんどありませんでした。

ニット工場の苦境/大量生産・大量消費の時代に


国内でも唯一と言われるニット生産地であった寒河江市。

しかしながら、ものが大量生産・消費され、早さと安さが求められる時代の中で少しずつ周囲のニット工場は廃業を余儀なくされていき、

戦後200余り存在したニット工場は、今15に満たない数にまで減ってしまいました。

工場が廃業になる要因は様々ですが、コスト面だけでなく、「事業継承」も大きな要因と言われています。

実際にものづくりに携わる技術者、工場は重要な存在であるにも関わらず、生産プロセスの最終工程ということもあり、コストが削られがちです。

薄給で大変、、となると当然職人を目指す若者も減ってくるわけですから、事業継承が出来ずに廃業していく、、、

という負のスパイラルに陥るわけです。

これは、アパレル産業だけに該当するわけではなく、大量消費、大量生産の時代には珍しくないことでもあります。

さて、そんな逆境の中でファクトリーブランドへとシフトしたのが、

奥山メリアス三代目 奥山幸平氏です。

三代目兼デザイナー 奥山幸平


周囲のニット工場が次々と廃業に追い込まれていく時代の中、2代目である父の苦労を目の前で見てきた三代目 奥山氏。

当初は継ぐつもりがなかったそうです。

ただ、服づくりへの関心はあったようで、10年にわたりニット生産におけるすべての工程を経験し、そこからさらに東京のメーカーで企画の経験を重ねていきました。

再び実家である奥山メリヤスへと戻った奥山さんは、ものづくりに携わっていく中でだんだんと疑問を抱くようになったとのこと。


自身が着たいと思えるようなものの提案が工場側からできる術がないこと、

現状の流通システムではどうしても時間やお金の制約に縛られてばかりなこと、

繋げていきたい技術があっても若い職人がなかなか育っていないこと…。


良いものが作れる土台がここには十分にあるのに、、、

そんなジレンマの中で、奥山氏はシンプルな、しかし新しい動きに出ます。

「現場でものをつくっている僕らが直接エンドユーザーに提案できたら、“クオリティが良いのにお得”っていうお客さんにとって一番良い理想的なかたちが実現できる」


ファクトリーブランド『BATONER(バトナー)』の誕生

奥山幸平氏の新しい発想から、2013年、作り手が直接手掛けるファクトリーブランド「BATONER」が誕生します。


「BATONER」は、原料手配から製品加工までの全行程を、

日本有数の職人と編み機によって高いレベルで管理し、自社工場ですべての生産プロセスを対応することにより、
ハイクオリティでいて手の届くプライス感を実現しました。

「BATONER」のニット製品は、

クオリティ・コストパフォーマンスという面でも、

最高の縫製技術を有した国内最高峰のニットブランドと言っても過言ではないかもしれません。

ファクトリーブランドとは?

ファクトリーブランドとは、元々は下請けを中心として製造してきた自社工場で、企画・デザイン・素材選び、製造などのプロセスを一貫して自社で機能を持ったブランド。

特徴として、高いクオリティに比べて価格が抑えられ、コストパフォーマンスも良いため、近年根強いファンを獲得しています。

いわゆるデザイナーズブランドでは、

企画・デザイン→生地作り→縫製→梱包発送など、流通ごとに委託されていき、マージンが発生していくのが普通ですが、

ファクトリーブランドは、流通を極力一拠点でまとめることで、クオリティの高さに比べてコストが安くおさえられています。

ブランド名に込められた想い。「職人の技を繋いでいきたい」


古き良き伝統的な”ニット”という製品・技術を新しい解釈で捉え、現代に受け継がれていくモノを追求しているブランド『BATONER(バトナー)』。

ブランド名の「バトナ―」とは“バトンを継ぐ者”を意味しています。

そこには、奥山メリヤスの歴史を作った先人たちが築いたニットの技術を、未来へ伝えたいという願いが込められております。

先述のように、資本主義社会の中では、大量生産、大量消費が前提であり、グロスメリットにより単価を抑えていくことが当たり前でした。

本来であれば、「ものを創り出すことができる」職人およびその技術は、社会的にも大変重要な価値のあるものであるはずなのですが、

現代日本において、機械で、効率的に、安く、大量に生産することがスタンダードになるにつれて、だんだんと軽んじられるようになっていると感じます。

そのような状況下で、「BATONER(バトナー)」のような職人とその技術を継承していくことと、ユーザーの評価を得る取り組みについては、大変意義のあることなのではないでしょうか。

『BATONER(バトナー)』のニットはレベルが違う

手掛けるのは日本屈指の老舗ニッター。『バトナー』のニットはレベルが違う

品質の良さもさることながら、作りに対してコスパが優秀なのも『バトナー』の魅力。

山形メイドの良質なウールニットを主に2~3万円台で展開しています。

品質・プライス・デザイン、どれを見ても隙がない『バトナー』ニットは大人の日常着として格好のアイテムといえるでしょう。

繊細で丁寧なものづくり

1. KNITTING(ニッティング)


糸からニットの原型となる各パーツを編み上げるニッティングの工程として、成型編みと呼ばれる技術を採用。
様々なゲージの針を用いることで、見た目がしっかりと重厚感のあるローゲージニット、着心地が軽やかなハイゲージニットなど、たくさんのバリエーションを持った製品を作り上げていきます。

2. LINKING(リンキング)


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身頃や袖などを別々に成型し、各パーツの編み目を自然に繋ぎ合わせる「リンキング」と言う手法を取り、型崩れしにくく、ストレスフリーな着心地が特徴。

リンキングは専用のマシンで1つ1つ丁寧に繋ぎ合わせる非常に手間がかかる工程のため、現在日本で出来る工場はわずかになっています。通常のミシンで一気に縫い上げるより格段に伸縮性が高く、心地よさをアップさせてくれます。

ニットに触れた時の膨らみ感や着用した時の立体感を決定づけるのに重要なのは最後の仕上げ工程です。

3.PRESSING(プレッシング)

仕上げ工程とは、“風合い出し、寸法出し”と呼ばれる作業で、製品を“縮絨”させ、理想とする風合いを出し、アイロンで仕上げを行います。

これらの作業はニットを作る上で大変重要な工程で、仕上げが上手かどうかでクオリティに大きな差が出ると言われます。いくら良い原料を使っても、仕上げ工程が雑であればよい風合いが出ません。バトナーでは熟知した職人がその経験を生かし、求めたい風合いになるよう丁寧に仕上げを行っています。

バトナーと同じような仕上げが出来る工場はどれだけあるでしょうか。

そう言えるほど、繊細で感覚的な作業なため、バトナーのニットが極上と言われるのです。

「毛玉が出来やすい」「何度か着ると型崩れする」というニットの概念をゼロにするのがバトナーのニットであり、バトナーを代表するのが畔編みニットです。

その畔編みシリーズである「SIGNATURE(シグネチャー)」からロングセラーの定番モデルをご紹介しましょう。

『BATONER(バトナー)』の代表格。畔編みのニットが美しすぎる件

『バトナー』のニットの代表格。畔編みのクルーネックニットが魅力的すぎる
『バトナー』のニットの代表格。畔編みのクルーネックニットが魅力的すぎる 2枚目の画像

バトナ―を代表するロングセラー商品が「畔編み(あぜあみ)ニット」

マスターピースと評されるバトナ―のニットは他のニットブランドとどう違うのだろうと考える方もいるでしょう。

バトナ―ならではの昔から継承される手法を用いたニットをご紹介しながらご説明していきましょう。

畔編み(あぜあみ)ニット

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ブランドのアイコンとなっている“畔編みニット”はリブ編みとも呼ばれ、縦に編み目が目立つ非常に定番的な編地です。シンプルなものほど品質の差が出やすいものですが、バトナーのニットも例外なくそれを証明しています。

ピリング(毛玉)が起きにくいオリジナル糸はバトナーの地元、寒河江市の工場で紡績しています。

「SIGNATURE(シグネチャー)」シリーズ。初挑戦ならまずはこれ!

シグネチャークルーネック

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世界でもトップクオリティとして評されるスーパーファインメリノウールをオリジナルで撚糸した糸を使用。上質な糸ならではの艶のある光沢が“畔”の凹凸を引き立て美しく、極上の肌触りと評判です。

各パーツを一つ一つリンキングマシンで丁寧に繋ぎ合わせた作りにより、ゴロツキ感のない心地よさを実現しています。

前身頃の編み目が逆V字状のデザインがさりげなくおしゃれで一目見てバトナーのニットだと分かるのもポイント。ピリングが起きにくいため安心して着用出来るのも喜ばれる点です。

シグネチャージッパーカーディガン

ざっくりとした力みない表情を備えるあぜ編みニットですから、『バトナー』ではその持ち味を損なわないよう、ゆったりめのシルエットに仕上げています。程良く抜け感があるニットのため、今っぽいリラックス感を演出するのも容易です。例えばこんな感じで、きっちりとしたスラックスをゆるいあぜ編みニットでさりげなく着崩せば、即座に今季的なコーデに!

『バトナー』のニットの代表格。畔編みのクルーネックニットが魅力的すぎる 3枚目の画像

そして、ノーストレスな着心地を堪能できるのも大きなメリット。余裕を持たせた締め付けのないシルエットはもちろん、先述したリンキングも心地良さをアップさせるカギとなっています。特殊なリンキングマシンを使い編み地のループ一つひとつに糸を通すことでパーツ同士を結合させるので、通常のミシンで一気に縫い上げるより格段に伸縮性が高いんです。

購入品/シグネチャータートルネックニット

シルエットはゆったりとしていますが、

首・裾・袖部分のリブは、ほどよい締め付けにとどめることで、

圧迫感が少なくもきれい目に仕上げるという絶妙なバランスに仕上げています。

網目もうっとりするほどきれいで、微光沢があり高級感があります。

174cm 55kg サイズ2を着用。ほどよい緩さときれい目のバランスが秀逸。

ラグラン仕様で、すとんと落ちたボックスシルエットは

ニットの重みも相まって、程よい落ち感を演出してくれます。

CARE

もともと、ピリングがしにくいオリジナル糸により、ほんとに毛玉ができにくいのですが、油断は大敵。

注意点1つだけ

ブランドの背景のすばらしさ、最高品質で文句なしの商品ですが、一つだけ注意があります。

それは、

引っかかりやすく、糸がたわみやすい

ことです。

つい引っかかって糸が出てきてしまったときは、

内側から引っ張るなど丁寧にケアしましょう。

間違っても無理やり引っ張ったり、切ったりしてしまうと、、

大変なことになりますよ

はい

最後怖い感じになりましたが、いかがだったでしょうか?

品質・想い・コスパどれをとっても最高品質の商品です。

流行に左右されるのがファッションですが、

これは一生着れそうなアイテムです。

参考になれば幸いです。

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