夏も今から本番というところですが、洒落者たちはもう秋冬の準備にとりかかる時期。
はい、
ついに発表されました20AWのラインナップ。
私の敬愛するMARKAWARE(マーカウェア)でも、ルックが公開されています。
さて、その中でも今年も継続して提案されているプロダクト、『オーガニックウールサバイバルクロス』のセットアップについてご紹介いたしたます。
私は、19AWのウールサバイバルクロス セットアップ(suck coat+classic fit trousers)を二次流通で、運良く安く入手できたので、ご紹介いたします。
注目の20AWの参考になれば幸いです。
新素材 -Organic Wool Survival Cloth(オーガニックウールサバイバルクロス)–
これまで原料の調達から整織、仕上げまで全ての工程にこだわり、様々なオリジナル生地を生み出してきた『MARKAWARE』が
19AWから新たに提案する注目生地です。
こだわりは生地づくりから
南米アルゼンチンのオーガニックウールを使用し、宮崎県の工場で高密度に織り上げた通称「サバイバルクロス」。
原料の状態から染色するトップ染めを施した48番手のオーガニックウール糸を
三子撚り(三本の単糸を一本に撚糸)にし、
一宮のションヘル織機で高密度に織り上げたこの生地は、
様々な色のワタを混ぜ合わせることで生まれる奥行きのある深い色合いが特徴。
頑丈で保温性が高く、張りコシがあって仕立て栄えのする生地感。
冬の定番といえば、起毛感と美光沢が高級感を演出する「ウールフランネル」ですが、
「ウールサバイバルクロス」は、軽量ながら保温性が高く、
ビンテージミリタリークロスのようなしっかりとした生地感。
丈夫ながら形成力も高く、美しいドレープ感を作り出します。
オーガニックウールフランネルも間違いなく魅力的な素材なんですが、
こちらもとても魅力的なファブリックです。
原料から染めあげる 深みのあるカラー展開
19awは、BLACK、BROWN、OLIVEの三色展開。
一見単色に見えますが、原料の段階で染めた何色もの色をミックスして糸を作るため、色に奥行きを与え、より深みのある表情へと仕上げています。
これは、特にブラウンとオリーブに顕著に現れていますね。
筆者は、よりミリタリーライクな印象のOLIVEを選択。
渋めなOLIVE GREENが、三子撚り(三本の単糸を一本に撚糸)により、深みのある色に昇華されています。
色物のセットアップは、素材の良し悪しがもろに出てしまうので、
なかなか挑戦しずらいのですが、そこはさすがのMARKAWARE。
単調でない深みのある色味により、品のある大人なセットアップになっています。
素材感を楽しむなら、個人的にはブラウンかオリーブがおすすめですね。
次からは、suck coatとclassic fit trousersに焦点をあててご紹介致します。
SUCK COAT(サックコート)
今シーズンの注目生地の一つであるサバイバルクロスの魅力を存分に堪能できる一品が、このサックコート。
前述の通り、サバイバルクロスの特徴である奥深いカラーや質感をより活かすために、このジャケットはミニマルなデザインに仕立てられています。
媚びないシルエット
そもそも「サックコート」とは
シェイプしてないタイプの上着を指す昔の呼び方で、
現在ではほとんど「ジャケット」の意味に吸収されています。
マーカウェアのサックコートは、
すこーしだけ緩めのシルエット。
着丈もほんとに若干長いかな?という程度で、必要以上にシェイプが効いていない媚びない形です。
いわゆる最近流行の
わたし、オーバーサイズです!!!
というものとは違い、
程よくゆるい、大人の余裕を感じさせるバランスです。
実はこのバランスがとれているジャケットって、
探すと意外にないんですよね。
パンチポケットも中縫いしてステッチを少なくしたシンプルなデザインにすることで、
よりサバイバルクロスが持つ風合いや面白みが際立つような作りとなっているのがポイントです。
丁度合わせやすい「コーディネート」
174cm 55kg サイズ2を着用
あえて渋く合わせて見ました。
インナーは、はUNIQLO UのエアリズムコットンオーバーサイズT、ボトムスはGUのアンクルカットパンツです。
「サバイバル」というと、ゴワッと厚みのあるイメージでしたが、
ウールフランネルに比べても薄く軽い着心地。
裏地も抜かれているので、夏以外は使えそうな素材感です。
また、ウールだと半袖Tに合わせると、特有のチクチクがつきものですが、
こちらは思った以上にさらりとしていて、チクチクは感じませんでした。
さらに、縫い目にパイピングを施すことで、縫い目の不快感をなくし、腕まくりしても上質なイメージに。
うーん、さすが、
抜かりなし
着こなし例
くせの強い色味のようで、コーディネートしやすく重宝します。
シャツなんかにも合うので最近のオフィスカジュアルなんかにも使えそうです
×シャツ
こなれたジャケパンスタイル
モックネックニットとスラックスに合せてトラッドなジャケパンスタイル。
オリーブやカーキはミリタリーテイストが強いので、エクリュなどホワイト寄りのパンツを合わせて上がるとバランスがよくなりますね。
ボタン全閉めでソリッドに
閉めてるとこんな感じ。
また印象が違います。
classic fit trousers (クラシックフィットトラウザーズ)
「MARKAWARE」のど定番といえば、「peg top」であり、素晴らしい名作であることは間違いないのですが、
最近、このクラシックフィトがじわじわとキテますね。
股上までのデザインは定番のペグトップと同じ、股下からはドカンと大きく生地を取りながらも、少しテーパードが効いています。
マーカウェアのなかでは一番太いのが、このクラシックフィットトラウザー。
太い。
太いのですが、足首が出るか出ないかの丈感。
そして裾にかけて先細りしたワイドテーパードになっているのが絶妙に洒落ている。
174cm 55kg サイズ2を着用
もっとくるぶし出したいなら、サイズ1でもいいかと思いますね。
実際どう違うの?-比較してみた-
直近では、基本のペグトップ、オーバーシルエットのクラシックフィット、そして新たにストレートフィットが加わっていますが、実際どれがいいのかわからない!
と思う方も多いと思います。
実際私も思いました笑
結論から言うと、全部いいんですが、
それぞれ、当然特徴があります。
実は、股上までのデザインは、どの型もほぼ同じ。
平置きするとこんな感じです。
ウエストバックにゴムが入り、しっかりとクリースが入っています。
股上の綺麗なインタックは、pegtop(ペグトップ)とclassicfit(クラシックフィット)どちらもきれいに入っています。
classicfit(クラシックフィット)
pegtop(ペグトップ)
股下からのシルエットで変わる
他のパンツでも言えることなんですが、基本的にパンツの名称は、
もも周りもしくは膝下からのシルエットの違いで名前が分けられています。
PEGTOP(ペグトップ)
もも周りにゆとりがありながらも、ひざ下から急速にテーパードがかかり、9分丈。インタックによりクラシカルなイメージ。
こちらは春夏仕様のウールトロピカルですが、
174cm サイズ1を着用でこれくらいの丈感。
少しくるぶし出してすっきりさせるならこれくらいがちょうどいい。
ちょっと短いかなーという人には、、、
こんな感じでボリュームのあるスニーカーや革靴と合わせて余白を埋めてあげるとバランスよく仕上がります。
classic fit trousers (クラシックフィットトラウザーズ)
pegtopよりも、さらにもも周りにゆとりがあり、ひざ下からゆるめにテーパードがかかり、9.5分丈くらい。裾幅もペグトップより少し太い。インタックによりクラシカルなイメージ。
よりトレンドライクな着こなしになります。
straight fit trousers(ストレートフィットトラウザーズ)
pegtopとclassicfitの中間くらいの太さ。もも周りからすとんと落ちたストレートシルエット。9.5分丈くらい。裾幅は三型の中で一番太く、「フレア」したシルエット。分かりにくいですが、腰回りのインタックがないパターン。
ペグトップとはちがったシルエットで足長効果があります。
※21AWからはこの方はなくなり、アップグレードして「FLAT FRONT 」という名称に変わりました。
普通といえば普通ですが、これがまたコーディネートしやすいんですね
オンラインやフリマなどWEBで購入するときの注意点!
この三型、
履いてみたり、着画だと違いはわかりやすいんですが、
商品の単体画像だと、見分けがつきにくいです。
フリマやオークションなんかで狙う時は、どの型かは確認されることをお勧めします。
それぞれのサイズ感と特徴は、上に書いたとおりですので、ご参考になれば幸いです。
20AWに引き続き、21AWも定番素材としてリリースされるようですね。
20AWはちょっと赤みがかったブランがめちゃくちゃかっこよかった。。。
今年も楽しみです!
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