こんにちは!
本日は、いまジワジワとキテいる、、
そして、最近、筆者がどハマりしてしまったブランド
アニティア(ANITYA)
を紹介致します。
このブランドは、デザインの考え方がすごく哲学的で面白いんですが、
コーディネートにも意外と取り入れやすいプロダクトが揃っています。
一捻りありながらも、コーデに取り入れやすい商品が欲しい、という方はぜひ見てみてください。
ANITYA(アニティア)について
デザイナー 岸知良 氏が、13年春夏よりブランド「サムサラ(SAMSARA)」を東京でスタート。
13年秋冬から、拠点を埼玉県秩父市に移転。
2017年秋冬より、ブランド名称を「サムサラ(SAMSARA)」から「アニティア(ANITYA)」に変更。
以後ブランドではユニセックスで展開を行っている。
CONCEPT
‘Opposition & Harmony”
「対立と調和、中道」
対立または矛盾しあう両極端の立場を離れ、両極端のどれにも偏らない中正な立場を貫くこと。
ただしちょうど真ん中ではない というコンセプトです。
ブランドタグには、
両端から三本の矢のようなデザインが内向きに配置され、真ん中で重なり合うデザインが施されており、
ブランドコンセプトである
「両極端の中和」を意味すると感じ取れます。
尚、このブランドタグのイメージは、
プロダクトデザインにおいても、端々で反映されています。
ANITYAの意味は「無常」
ANITYAは、サンスクリット語で「無常」の意味。
”あらゆる存在物はそのままの状態として存在し続けることはないが、改変、連鎖を繰り返しながら存在し続ける。
したがって良き連鎖を形成、持続できるよう努力し続けよ”という仏教の姿勢を物作りの信念としています。
※ちなみに、以前のブランド名「サムサラ(SAMSARA)」サンスクリット語で輪廻転生を意味します。
アニティア(ANITYA)のプロダクトには、古着や各国の土着の要素を、現代風にアップデートしたものがメインです。
それぞれのプロダクトに、個性的なコンセプトが設けられ、纏うものを楽しませてくれます。
農民の「羽織」の要素をデニムジャケットに落とし込んだプロダクト。
20春夏ルックより
ユニセックスで展開
ルックではメンズとレディースが登場し、ブランドが打ち出すユニセックスを表現しています。
男性的でも女性的でもなく、
性別年齢問わず着回せるのも、
ブランドコンセプトである「対立と調和、中庸」を表現するものと言えますね。
ユニセックスというと、今ではある程度普及していってますが、
どれも男性か女性寄りの要素があるものがほとんどだと感じています。
メンズライクな要素を女性が取り入れるからかわいい、
とか
女性的なニュアンスを男性が取り入れるから中性的なかっこよさになる、
とか。
そんな中、アニティア(ANITYA)は
男性が着ても女性が着ても、ぴったりハマるというか、馴染むというか、中和される、、、
そんなイメージのブランドです。
20SS utsuo jacket
メンズはナチュラル、レディースはチャコールをそれぞれ着用。
ルックでは、男性・女性が同型を色違いで着用するシーンが多い。
20春夏ルックより引用
ただ、その分着る人の雰囲気にもちょっと左右されるブランドかなーと思いますので、どちらかというと、玄人向けのブランドかもしれませんね。
展開サイズ
展開サイズは、
- 0 レディース
- 1 ユニセックス
- 2 メンズ
- 3 メンズ (最大サイズ)
となっており、
どのプロダクトも男性でも女性でも楽しめる、ユニセックスブランドとなっています。
PRODUCTs
ファッションやモードにも寄り過ぎない。
かといって日常着や汎用着にも寄り過ぎない。
男性的でも女性的でもない。
何事にも偏らず”中庸”であること。
この抽象的なブランドコンセプトはアイテム1点1点に落とし込まれています。
ここでは、この抽象的なコンセプトをあえてわかりやすくするため、着想したモチーフとプロダクトを紹介していきます。
農民の「羽織」×デニムジャケット
Harvest Jacket (20SS)
農民の「羽織」から着想を得たデニムジャケット。
着物のような仕様ですが、位の高いものではなく、農民の普段着から着想したプロダクトになっています。
先述した、「ブランドタグに配されたデザイン」は、
プロダクトのアイコンとして、襟元と袖口に配されたステッチとして配されています。
着丈が短く袖が長い、トレンドライクな仕様。
インディゴとブラックの2色展開で、インディゴは即完売しました。。。
20awのルックを見るに、おそらく展開される模様。
平安時代「狩衣」×シャツ
KARIGINU Shirt
平安時代に公家の普段着として親しまれた”狩衣”をイメージして作られたシャツ。
ぱっと見はスタンダードな装いですが、
実は、フロントのみエプロンが取り付けられたデザイン。
ゆったりとした作りで、ラフに着用できながらも、雰囲気抜群の一枚です。
狩衣シリーズは、フーディでも展開されています。
イギリス軍「コマンドセーター」×ロングスリーブT
Command thermal Tee
イギリス軍のコマンドセーターの要素である、肩や肘部分のパッチをロングスリーブカットソーに落とし込んだデザイン。
ミリタリー要素の強いディティールのはずですが、ニュアンスのあるカラーでANITYAらしく落とし込んでます。
僧装「空衣」×ダブルジャケット
Utsuo Jacket + pants
僧侶の普段着である「空衣(うつお)」に着想を得たジャケット。
どこか和風でもありダブルのジャケットのようなトラディショナルさもある、
まさに「和洋折衷」を自でいくプロダクトです。
20春夏ルックより引用
20SS リネンの粗野さとサマーウールの美光沢がバランスよくミックス。
秋冬のフランネルウールに比べ、より和服らしい素材感。
カラーは、ナチュラル、チャコールで展開
19秋冬ルック
19awは、ウールフランネルをメインに、少しポリウレタンを混合した高級素材を使用。
ブラック、キャメルで展開
このモデルの特徴は、やはりこのキモノ襟。
ラペルはなく、フロントで重なるダブル仕様。
▷(三角)に切り取ったようなデザインが、和装感を強調していますが、
この独特なデザインが、ANITYAのアイコンの1つですね。
細かいディティールが、ほんとにカッコいいです。
【セール SALE】 アニティア ANITYA ジャケット うつお ウール 空衣 UTSUO Jacket 2019AW MADE IN JAPAN (19AW-AT15)
価格:27500円(税込、送料無料) (2020/7/26時点)
筆者は20SS モデルを購入しました。
30代に入り、オーラリーやマーカウェアなどの素材感を重視したシンプルなデザインを好んで着用するようになりましたが、
ANITYAの場合は、シンプルにデザインに人目ぼれしました。
和を感じるデザインって、
visvimの半纏ma-1とか、mittanのコートとか、URUのHANTENとか、
探せば意外とあるんですが、
どれも単独のインパクトが強かったり、
和のテイストが強すぎたりして、上級者じゃないとコーデが難しい印象。
もちろん、一枚でさっと羽織ればコーデが完成する、というメリットはあるのですが、
バランス良く取り入れられる、
まさに「和洋折衷」なデザインは、
他にはないと思います。
ANITYAは、
ミニマルかつ無垢でありながら決して”普通”ではない。
どこかで見たことある。
だけど決定的に何かが違う。
透明感の塊のようでいて凛と主張する、
そんな洋服達がラインナップされております。
20秋冬も楽しみなブランドです。
取り扱いOnlineShop
下記は、ANITYAの取り扱いがあるオンラインショップについて、列記しています。
独自に調べてみて、取り扱い品数が多かったところだけになります。
網羅するものではないので、ご了承ください。
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