最近界隈で「CIOTA」のデニムがキテルってよく聞きませんか?
SNSでファッショニスタさんたちが絶賛してますけど、
ほんとのとこどうなの?って方も多いのでは。
今回、CIOTAのデニムを購入したので、紹介したいと思います。
正直、画面上だとほんとに何の変哲もないデニムなんですが、、、
世の中の声も捨てたもんじゃなく、袖を通すとほんとにデニムの概念が変わる商品でした。
私は実はあまりデニムは履かず、なにかときれい目なスラックスに目が活きがち。
特に、「MARKAWARE」や「AURALEE」なんかが得意とする、ウールスラックスなんか、ほんとに超大好物です。
上質な質感、落ち感、履き心地は、見てるだけでため息が出ますし、履こうものなら鏡があれば吸い込まれたように鏡で見てしまいます(変態)
ただ、高価なもので汚れないように常に最新の注意を払わないといけません。
おいそれと洗えるものではありませんから。
なので、小さい3人のガキたちを持つ父としては、常に危険と隣り合わせのようなものです(割とマジで)
テンションあがる一方で、履いた日はめっちゃ疲れます。
そんなこんなで、公園でガシガシ遊べて、汚れても洗えて、なおかつテンションあがる
「一生モノのデニム」
が欲しくなったんですよね。
ぜひとも
●おしゃれしたいけど、汚れるのが怖い子育て世代
●動きやすくて洗えるパンツが欲しい
●一生もののデニムを手に入れたい
なんて方におススメしたいデニムです。
「CIOTA」とは?
CIOTAは、岡山に本拠を構える縫製工場・生地製造販売会社、
株式会社シオタが立ち上げたアパレルブランドです。
私たちCIOTAの特徴は、原料の選別から、生地のデザイン、生地織り、洋服のデザイン、縫製仕様の考案、縫製まで、洋服作りにおけるすべての工程を自社で行えること。
そして、すべての工程に徹底的にこだわること。CIOTA公式ホームページから引用
岡山と言えばデニム、デニムと言えば岡山と言うくらい岡山のデニムはあまりにも有名。
メゾンブランドのデニムなんかも調べてみれば岡山製造、なんてこともざらになります。
「CIOTA(シオタ)」についても、岡山のアパレル縫製・記事製造工場が成り立ちで、そこにデザイン力を加えた「ファクトリーブランド」です
ファクトリーブランドについては、こちらの記事でも紹介していますが、
要は、生地作りから縫製まですべての工程を一気通貫で行える、ブランドです。
洋服づくりだけでなく、様々な業態には「外注先を組み合わせた工程」が存在します。
私が働く広告代理店なんかはその極みで、名前の通り「代理店」として基本的にすべて外注です。
当然そこにマージンが発生するわけなので、自社ですべて作れるような会社にはコストでは勝てません。
ただまあ、コストだけが全てではないので、企画代理店がいつわけなんですが、、、、
こちらについては離す機会があればいつか(笑)
【購入品】本藍染スビンコットンストレートデニム
メルカリでこちらの商品をメルカリで購入
『本藍染スビンコットンストレートデニム』30インチ
定価が3万程度する中で、運よく美品を半値程度で購入できました。
これだからフリマサーフィンはやめられねえ笑
さて、履き心地はというと、、、
実は最初はよく分からなかったんです。。。
でも、実際に歩いてみたり、座ってみたりすると、
経験したことのないぬめりというか、滑らさというか
言葉では表現できないここと良さを感じました。
言葉にしてしまうと
「デニムのごわつきを感じない」
「ストレスがほぼない」
そんなデニムかなと。
すべての商品に「スヴィンコットン」を使ってしまう狂気
さて、そんなCIOTA(シオタ)の商品のすごさにまず分かりやすいのが素材です。
そもそも、CIOTAの商品は生地作りから始まります。
生地から作ってしまう人気ブランドと言えば、「AURALEE」「MARKAWARE」が思い浮かぶと思います。
私もめちゃくちゃ大好きで、ブログでも何度か紹介させていただきました。
この時期におススメの記事↓
AURAAURALEE (オーラリー)WASHED FINX TWILL BIG SHIRTS”/ウォッシュドフィンクスビッグシャツLEEについてはこちら
MARKAWARE(マーカウェア)ウールトロピカル ペグトップ から始める夏のおとなスタイル
「AURALEE」や「MARKAWARE」はシーズンごとに新しい生地を制作して、そこから商品を展開していく変態っぷりですが、、
CIOTA(シオタ)の場合は、
すべての商品に超高級綿の「スヴィンコットン」使っている
というこれまた一味違った変態なんです(笑)
これ、まじでほんとにすごいことなんです。
スヴィンコットンとは?
CIOTA のコットン生地は、独自に開発された、 最高級の貴重な超長繊細綿 であるスビンコットンを原料とした生地を使用しています
スビンコットンとは、
インドの南部でのみ栽培されているスジャータ綿と
海島綿(シーアイランドコットン)の交種である希少な超長綿。
世界の綿の生産量において、わずか数パーセントしか収穫できないといわれています。
このスビンコットンですが、肌さわりとしては普通のコットンとは一線を画していて
シルクの様な上質な光沢とカシミヤに引けを取らない肌触り、滑らかさが魅力、と表現されています。
実は、21SSからAURALEEの「スーパーソフトスウェット」シリーズは、
スーピマコットンからスヴィンコットンに素材が変更されていて、さらに肌触りが向上しています。
個人的には、CIOTAのおかげでスビンコットンの気持ちよさの認知度があがり、
一方で、UNIQLOが「スーピマコットン」のシャツやらカットソーやら数千円で販売することでの価値観の低下、
に影響されたのでは?と思っています。
※スーピマコットンも大変貴重な素晴らしい超長綿です。
事実はどうあれ、それだけCIOTAの素材に対してのこだわりはものすごく、
それが消費者に評価されたこと、他ブランドも注目していることはまちがいないでしょう。
少なくとも私はスヴィンコットン素材、と書いているだけでほしくなっていますし、
メルカリなんかで「スヴィンコットン」とか検索しちゃってます(笑)
高級な生地と言われてもぴんと来ないかもしれませんが、履いてみるとすぐにその上質さに気づかされます。
デニムというとゴワゴワしたイメージが強いですが、このデニムは表地裏地どちらもとにかく滑らかで、肌触りが非常に心地いいです。
程よくルーズで、一見スタンダードなシルエットかと思いきや、、
素材だけじゃないこだわりのシルエット
今回購入したのが、一番人気のストレートデニム。
70年代の古着をオマージュにして作られているらしいです。
ウェストが細く、そこから膨らむような丸みのある特徴的なシルエット。
なんだか女性的な印象がありますが、それだけでそんなに変わる?ってのが正直画面上での感想。
ただ侮るなかれ、これがほんとにいい仕事をしているんです。
※写真は購入後、裾も直していないので、大分生地が余っています。。。
ゆったりとしたシルエットはウェストも大きく、ベルトで絞らなければ履けないというものが多いですが、この形によってウェストを絞る必要もなく履くことが出来ます。
パンツをベルトで絞ることにより、シルエットが崩れてしまう、という心配もなく綺麗なシルエットを保ってくれます。
なので、このパンツの良さを引き出すには、「タックイン」がおすすめです。
半永久的に壊れないボタンフライの仕様。
ヴィンテージっぽさもあって、この仕様だと個人的に履いていてテンションが上がります。
着脱が面倒、と思ってしまう方ももちろんいるとは思いますが、、
洗いをかけて柔らかくなっていくと、着脱しやすくなってきました。
また、ヒップ周りも特徴的で、程よくゆったりしラインをきれいに見せてくれますね。
個人的にはストレートがおすすめ
ストレートシルエットは、ゆとりがあって肌離れがよく、
肌にあたってもスビンコットンの滑らかさが快適にしてくれるため、
一番心地良いシルエットパターンだと思います。
また紹介しようと思いますが、
私はレディースのインディゴスリムデニムも衝動買いしてしまっております(笑)
いやもう色味が、、、ね
いいんですよこれも
メンズストレートとの違いは、今度詳しくご紹介します。
とにかく、胡坐をかいても、歩いても、座っていても本当にストレスを感じないデニムとして、迷ったらストレートを選択してみてはいかがでしょうか
本藍染とインディゴ染がある
色々検索してみると、実は染色の仕方にも「本藍染」と「インディゴ染(合成インディゴ染)」の2種類があります。
ネットなんかで検索するときには注意してください。
どう違うの?
そもそも、、、、
インディゴというのは藍色成分のことであり、
よく「インディゴ染め」と言われることがありますが、実は染料の名前ではありません。
違いとしては、、
①藍(あい)といわれる植物から採れる天然染料を使って染めるのが「藍染め」、
②科学的に作られた合成インディゴを使って染めるものを「合成インディゴ染め」と言います。
一般流通量としては、圧倒的に②の合成インディゴ染が多いです。
個人的には、希少性も含めて、①の藍染をお勧めします。
二つの特徴
①藍染めの長所
- しっかり染まり、色に深みが出る
- 同じものは2つとない希少性
②合成インディゴ染めの長所
- 不純物が少ないため発色が良く、ムラなくキレイに染まる
- 染料の定着力が低く、色落ちを楽しめる
- 安価
「デニムは色落ちを楽しみ、育てるもの」
という条件を安価に製造しようとすると、②を選択するのが普通だと思います。
しかし、ここはこだわりのCIOTA。
あえて①を選択することで、唯一無二の色落ちが楽しめます。
個人的には「本藍染」がおススメ
青の深みが強く、色落ちしにくい「本藍」をロープ染色を施すことで
独特の色落ちを楽しめるようにしています。
ロープ染色とは、機械を使って数百本もの糸をロープ状に束ねて染色液に浸けるという染色方法で、一気に大量の糸を染めることができます。
そもそも、インディゴは非常に染色能力の低い染料で、なかなか染まりにくいのが特徴です。
なので、ロープ染色のように大量の糸を一気に染めるとどうしても糸の芯まで染まりきらないんです。
芯が染まっていない『中白(なかしろ)』と呼ばれる状態で染め上げることで、穿いているうちにだんだんと表面の染料が落ちて中の白い部分が見えてくる。
これの現象がデニムの色落ちになります。
CIOTAはあえて
「本藍」深い青で持たせ、白を残す「ロープ染色」で他にはない色落ちを楽しめるプロダクトに仕上げています。
これはもう本藍を狙うしかないでしょ!?って話です。
気になるサイズ感。オンラインで買うときの参考に
174cm 58kg やせ型 30 inch着用
29 inch ウェスト:74cm 股上:26cm 股下:80cm ワタリ:30cm 裾幅:19cm
30 inch ウェスト:76cm 股上:27cm 股下:82cm ワタリ:31cm 裾幅:20cm
31 inch ウェスト:78cm 股上:28cm 股下:82cm ワタリ:32cm 裾幅:21cm
32 inch ウェスト:80cm 股上:29cm 股下:84cm ワタリ:33cm 裾幅:22cm
33 inch ウェスト:82cm 股上:30cm 股下:84cm ワタリ:35cm 裾幅:23cm
34 inch ウェスト:84cm 股上:31cm 股下:87cm ワタリ:36cm 裾幅:23cm
公式では、下記のようなサイズ選びを推奨されています。
●ジャストから1~2サイズアップ
●裾上げは靴に少しクッションが出来る位に1回折り
●折る長さは3cmくらいの長さ
私の場合は、そもそもジャストはおそらく28インチくらいでメンズのサイズ展開はないです。
なので、30インチで2サイズアップ、となります。
購入後、裾上げして、股下が70センチ程度。
公式のお薦めは無視して、おらずにワンクッションするくらいに設定して
きれい目にコーディネートしています。
ザ・スタンダードなデニムのようですが、
シルエットや素材が他の商品とは一線を画すクオリティのため、
デニムを探している方はぜひ選択肢の一つに入れてみてください。
ちなみに、最近は生産量が増えたこともあり、半値近くで購入できる場合もあります。
私はビンテージとしての価値が持たれるくらいに
育てていこうと思っています。
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